もののけ 京都 その③……

 

来場者に外国からの観光とお見受けする方々で多かった印象。






























といった感じの、個展でした。


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今月になってから、新作(16作品)が追加展示。

それでもまだ制作途中なのがありそう……

今回の個展にあらためて “完全版” みたいな構想あったりしそう。


もののけ 京都 その②……


まだ制作中のもあって、

そのことへの言い訳のもりもりつづられた吹き出しに

作家の似顔絵がパネル加工された、それも作品っていったのもあり。














つづく……


もののけ 京都 その①……


梅雨前線の滞る前に鑑賞してきました。


京都市美術館開館90周年記念展

村上隆 もののけ 京都(京都市京セラ美術館)

2024年2月3日 開幕 ~ 2024年9月1日 閉幕
























つづく……


目指せおもちゃのカンヅメ②……

 

銀のエンゼルマークに二つ目。











普段の購入ペース(毎日は買わない)で、

はたしてどれくらいの日数で銀に5枚集められるのか、

はたまたそれまでに金のエンゼルが……引き続きトライです。


Vaporwave……


Vaporwave(ヴェイパーウェイブ)

音楽のジャンルにその一つ。聴くことあって。


それで、その定義にどんなふうか忘れずにおきたくて、

簡単とした覚書を。あと、例としての動画と、

触れてみておぼえたあたりを。


以下に、個人的な関心から長々なので、

そこによろしければ……。


   〇   〇   〇


ヴェイパーウェイブを特集した本や書籍が出てますけど、

ここではウィキをもとに。


( )の中はひとりごとみたいな


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1980~90年代の、大量消費社会について、また

その頃の文化や技術・テクノロジーについて、批評・風刺したり、

懐かしんだり、といった趣きのある音楽ジャンル。


 (大量消費社会への批評その先駆ってあたりにアンディ・ウォーホルとか)


2000年代、その中頃あたりからネット上、動画共有サイトに登場。

最初は無価値な音源のつぎはぎで無価値な音源を再制作する、

というものだったそう。音のコラージュ、アーティスティックな感じ。


 (無価値 → 過去に価値があったもの)を

 (つぎはぎ → エディット性ある)作品に組み上げて、

 (かつての消費社会に対し、批評、アイロニーに見る、など)。


 (音のコラージュその雰囲気に、大竹伸朗の作品を想起させるような)


そのうち、1980年代のR&B、スムースジャズなどからのサンプリングで

耳に馴染みやすいものへ。


 (なるほどこれはコラージュっぽい、って耳におぼえるふうだったのが、

  音楽としての調子を取り出していった、と)


日本の1980年代の楽曲、シティ・ポップからサンプリングされたものもあり、

現在のシティ・ポップブームの下地にもなってる。


 (かつての消費社会そのときに摂取されてた音楽に、ただ、年月を随分経た

  今に「あのときイケてた音楽やったわぁ」と懐メロ扱いせず、

  時流に揺らがないで「この音楽ずっと好き(エバーグリーン)」と

  し続けてる方がこの世にあまたなのは間違いなくて)


 (批評や風刺する上で用いる素材、って位置づけにそうなんでしょうけど、

  Vaporwaveの音楽としての成熟(リスナーへの馴染んでもらいやすさ、とか)

  に、サンプリングしてチル(心地よさ)を与えるのにシティ・ポップは、

  その当時に生まれた音楽というだけじゃなくて、その完成度の高さに、

  とても良質な素材(って言い方好きじゃないけど)にされてるものと)


 (そうあって、懐かしさと同時に新鮮な響きともなって今に立ち現れ、

  そこからシティ・ポップブームが起こり、でもあるのかな)


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具体的な例に。


当時のテクノロジーを懐かしむような、ニューエイジ感あるものに、

コラージュっぽくないあたりに、昨今の創作みたい。


年月を掘り下げて、今から13年前に作られてたのを。

アーティスト名に“MACINTOSH PLUS”、それは

ヴェイパーウェイブで知られた音楽家に「Vaktroid」

(読みに、ヴェクトロイド。アメリカの女性アーティスト)の別名義


次もVaktroidに “New Dreams Ltd.” って別名義による、

これは8年前の(13年前に発表されたものを再編集)、

日本のCMを素材にしたもの。


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現在のヴェイパーウェイブに、

サンプリング素材に施されるその特徴的なエフェクト処理

(ループだったりピッチを遅めるふうだったり)によって

かつての消費社会への批評性や1980~90年代にかけて

イケイケ(でいいんですよね)だった時代への郷愁を漂わせる、

そんなふうに仕上げられたサウンドトラックに、

個人的な感触で言うなら、ニューエイジふう味のもの

(ノンヴォーカルでインナートリップ、アンビエントっぽいの)に

聴きやすい。……けど、


なかには、

過去からの呪縛に絡め取られるそんな心地のわるさをおぼえるのが

あったりもして。

それは、端的にすると表層部分の、

ピッチを遅めて音を間延びさせるエフェクト処理なんかに、

ヴォーカルなどくぐもった調子でゆうれいっぽい響きに化けるふうで、

リズムもゆったりめで粘着っぽさをおぼえたりするから。


ヴェイパーウェイブの作り手に、

それはもうマッドサイエンティストとさえいえそうで、

サンプリングする素材にこもってる“搾取にあった消費社会への怨念”

それを音楽という姿形に変え今に蘇らせてる、って思えもし。


作りこまれてるので、こっちの世界へおいで、みたいに

誘ってくる力があって。酔ってるときなんか聴けないと思う、

サイケデリックにも通じてるようで。


ただ、呪縛ものといってるのも、

そこにはまる人には心地いいものって思います。

基本的に嫌いじゃありません。


   〇   〇   〇


Vaporwave(ヴェイパーウェイブ)について、でした。


映像化されますね……

 

実写なら出演者で華やかになるとも思えたんですけど、

原作に絵としてでき上ったキャラクター性を極力崩さない方向で

というなら確かにアニメーション表現で話を起こしていくのが

もとに近しいありようで良好と。


個々のキャラクターに生動あるところを早く見たいです。


   〇   〇   〇















「淡島百景」5巻

2024年5月21日 第一刷 / 990円


長い年月を経て、これに完結を迎えました。

最終巻を読み終えて、この先の淡島歌劇団に

想いを馳せずにはいられません。


これにつきる感です、

作中に出版されるノンフィクション本の舞台化で、

これまでの光の当たってこなかった暗部に澱みもひっくるめて

淡島歌劇学校そこに流れる血脈に真であることが試される、

決してやすく純粋に無垢とはいかない世界で、未来に永永。


それを客席から鑑賞する側も、演じる側に継がれていく血脈のほどに

もちろん伝わらないわけがなく、そこに同じく未来に永永と。


あとがきにも触れられています、その

現実の歌劇団で起きてしまったできごとの

どうしても思い出される本編にあって、

こうして描き切られたことに、創造することへの真摯をおぼえます。


未読の方がおられましたら、ぜひ。