世の中を知る入門書のような。……

 

秋ごろより続いていた繁忙からぼちぼち抜け出せたような、

そんな気配。この記事が作成できてるのだから、きっとそう。

これであとはもう難なく年末年始を迎えられる!


って、そう、もう年末なんですよね、

どうしてもこの感に否めない、“一年って過ぎるのに早い”……。


それなら、

そんなスピードに乗せて今年のいやなことはパッと忘れて、

いいことだけを大切に持って迎えましょう新年2024年!


   〇   〇   〇


繁忙だった毎日に、それでも休憩タイムだけは絶対確保。

そんな一服どきに、糖分とともに摂取にあったなかの一冊に

これをご紹介。












2023年 9月10日 初版発行 / ぶんか社 / 640円(税込み)


「ちび本当にあった笑える話」ってシリーズの217号目。


全国から寄せられた体験談をもとに描かれた四コママンガが

いっぱい読める、みたいな。何篇かのエッセイ風ショートマンガも。


表紙を含めて400ページを、

一服どきにちょっとずつめくりめくりしてました。


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載ってる四コママンガの内容は、表紙にあるとおり。


おもに軟派で下世話な雰囲気もまじえながらの、

職業にあれこれの、働き手でなければわからないウラ話、

消費者側からしてみれば知らなきゃよかった、逆にいえば

知ることができて今後の役に(立つのか立たないのか)……

そんなふうな。


ページをめくればこんな感じ。










どれくらいほんまのことが載ってんのかわからへんけど、

世の中を支え続ける生産消費サービスそこにある裏側の暴露。


それがあくまでも体験談マンガって体とわかってても、

決して明るくない世情を思うと、

薄っすらと毒におかされていくような感じも。


社会を構成するヒトその裏側、暗部の共有、とも読めるふうに、

217号も続く所以に ( ゚д゚)ウム


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そんな「ちび本当にあった笑える話」ってシリーズ、

ほかに既刊の各号のメインテーマを調べてみたら……

それを適当に拾ってみると、


・ザ☆密告まつり

・仕返しするぞ!! / 痛快!仕返し大集合

・スカッと復讐

・お仕事ウラのウラ / 世の中ウラのウラ

・最凶!恐怖体験 / 真夏の恐怖話

・やっちまったGP

などなど( ぶんか社のHP より)


表紙を見る限り、世のヒトのありように

カリカチュアライズのオンパレードみたいな。

中身にどんな感じなのか、読んでみようかしら。


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ということで、今回は

世の中(ヒト)を知る入門書ともいえそうな一冊のご紹介でした。

お手に取るなら、ウラを返せばって読み方に、注意してご覧あれかも。


これはゆっくりじっくりと鑑賞です。……

 

いよいよ発売ですね、11月から12月にかけて

映画「君たちはどう生きるか」関連の書籍。

それはネタバレ防止に慎重を期したことに加え、

そこからの購買意欲を狙った販売戦略なんでしょうね。


その書籍のなかから、手もとで鑑賞したい気持ちで、

これを購入しました。


   〇   〇   〇












2023年 10月31日 初版発行 / 徳間書店 / 4840円(税込み)


これなくして完成の状態に至らない、絵コンテ。

そこに「“君生き”の謎を解いていく」ってふうに読むのなら、

本のジャンルに “ミステリー” なんていえそうな気もする一冊。


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amazonの販売ページにあった、

その中身を紹介してるページのところを開いてみると……。











ご本人の手描き文字になんて書かれているのか

すんなりと判別できないところが多々たたた~あってあってあって、

そこを飛ばしたくないので、なかなかページが進まない…( ̄▽ ̄;)


なので、今年読んだ村上春樹の長編のように、少しずつ

ゆっくりじっくりとページを進めてます。


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鑑賞された皆さんは、どんな感想をお持ちになりましたか?


ここで遅まきながら、

(もう三か月も前の)劇場での鑑賞の感想みたいなのを以下に。


ちょっと長いです。

なので読み飛ばしてもいいですよ(ネタバレあり)。


 … … … … … … … …


上映が始まってから最初の方は物語の筋に追っかけやすい印象で

正直それに従うところがあったんですけど、その筋に段々と

抽象的なふうへの移ろいを感じて、そこからは筋を忘れるおぼえで、

シーンの連続をただただ感じるままに楽しみ、見終わったあと、

そこに宮崎駿の最新作の絵画の飾られた美術館に訪れたような

心持ちになりました。


終盤に主人公マヒトが大叔父からメッセージを託されるところが

あって、「ゆたかな美しい世界を作れ」って。

それは、マヒトを介して“君生き”の鑑賞者へ、広義に今を生きる

“君たち”へ託してる、まさにって思える調子で。

そこに、物語を完全な抽象画のようにしないための、って

感じなくもなくて……。


でも、それを気にしなくさせるくらい

アニメーションというものの表現力が勝ってるっておぼえに、

その制作に年月のかかった全編にわたる動き、動画表現。

カットによっては気味が悪くなるくらい動くんです。

その原画枚数に(ボツの枚数も含めたなら)きっととんでもなく

要ったはずの “君生き” (の動く絵画性)に、すごいなって。


鑑賞者を突け放さない程度の物語性をおさえておいて、

命の豊かさを感じさせるそんな動きのアニメーション

表現でもって生の大切さを、その意味を説く、

それがあってまた、全編にあれこれと深読みの楽しめる

(こともできる(そこに村上春樹のテイストを思わせる))、

そんなようと。


 … … … … … … … …


感想、以上。


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現在80歳を超えてる(制作段階では70歳代の)宮崎駿さんによる、

めっちゃベテランの作画監督さんを置いててもすべてを任せない、

老いに劣らぬ創造する力、まだまだ元気なあかしって窺える

“君生き”。


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宮崎駿さんより年上の筒井康隆さん、

文芸誌に作品を発表されてます(それをまとめて発売される

直近の短編集に“最後の”って謳われてますが。まぁコピーですから)。

横尾忠則さんも、絵画作品の制作に衰えの見られません。


その三人のお名前だけを挙げて述べるのもあれなんですけど、

でも、思うんです。日本が、世界が、老いも若きもよい意味で

線引きにない、色んな意味で素敵にアクティブに漲ればいいなって。


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そんなふうを考えながら……ふと、突然

とあるSF映画を思い出してみたり。


どんなSF映画でしょう? それは……次回にします。

そんなに引っ張るほどでもないんですけど。


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最後に、“君生き” 海外版の予告編。