色褪せないサブカル“古典”「エレキな春」「おらあロココだ!」……
今年のゴールデンウィークもコロナに用心ですね。
新たな変異株も猛威をふるいそうな気配がして、恐い……。
今できる限りに努めるほかないですね、そこに続行です。
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今回は懐かしいところのご紹介。
この漫画家さんの本を読みつなぐきっかけとなった二冊。
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「エレキな春」
初版 / 昭和60年7月20日 / 780円税なし
読み切りのお話が収められた短編集。
初めて読んだときの衝撃はかなりのものでした。
なにこの妙な愉快漫画!って感じで引き込まれました、
お話も絵柄もエキセントリックで。

収められた作品にどれも楽しいのですが、
中でも「こちら総務部秘密庶務課」(↑)がお気に入り。
大きな商談を平和的に成立させる、
社内でもその課の存在に知られていない、
秘密庶務課そこのメンバーたちの活躍!
“茶ばしら縁起担ぎ作戦”にすてき過ぎ!
ミッションインポッシブルふうに実写映画化希望!
この単行本には、実写化もされている名作、
通勤電車に満員の中での席取り対決を描いた「流星課長」が読めます。
すてきな作品です。YouTubeに動画がアップされています。
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「おらあロココだ!」
初版 / 昭和62年3月3日 / 780円税なし
こちらも読み切りの収められた短編集。

「御前しりとり合戦」
殿の前で真剣勝負……

8コマ漫画「侍の夏」
優勝賞品にSUN OILって^^

久しぶりに読んで、癒しをもらいました。
現在白泉社文庫として発売されていますが、
書店で見かけることは……ないかも。
古書店やネットなどで、よければお手にどうぞ。
しりあがりさんだけじゃなくて、
つげさんやまださんみうらさん丸尾さん鴨沢さん根本さん
近藤さん吉田さん蛭子さんひさうちさん川崎さん松井さんに
それから……、
そんな皆様に「ガロ」系の創造性に深くてキッチュで
軽やかで重くてほかにも……、とっても馴染みます。
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しりあがり寿さんにこれもいいですよね、
動画「ならべうた」シリーズ。どれもいいけれど、
現在のNHK大河ドラマを踏まえて、これを。
「しりあがり寿・ならべうた “徳川15代将軍”」
この振りつけになめらかな動きがくせになりますね。
毎日をなめらかに行きましょう。
「二十億光年の孤独」「62のソネット + 36」……
忙しいときには「詩」が
いっぷくの目にちょうどよいような気もします。
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「二十億光年の孤独」(文庫・616円)
「62のソネット + 36」(文庫・770円)
上の写真、アトムが写ってますよね、
昔のテレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌その作詞は
谷川俊太郎さんです。
空をこ~えて~ららら星のか~なた~♪のあれです。
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初期発表の詩には、個人的な印象なのですけど、
稲垣足穂のような宮沢賢治のような香りもします、
万物の営みその永々への慈しみ、よければお手にどうぞ。
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谷川俊太郎さんの詩に知られた一篇に、
これがあるのではないでしょうか。
「朝のリレー」
地球規模に宇宙規模にも素晴らしい詩です。
ついに発売されましたね「YMO 1978 - 2043」……
まだ前半の章立てを追ってるとこですけど、
読みやすくて、確たる存在を改めて学ぶかのように、
入門書に応用テイストの感で読んでます。
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「YMO 1978 - 2043」
KADOKAWAより2021年3月12日、3960円で発売。
付録に小冊子(全トラックリスト)付き。
ノンフィクション書籍であり、
歴史書ともいえます、YMOの。
それ以前のメンバー各人の活動 ~ YMOの誕生 ~ 散開 ~
再結成 ~ 時を経てHASからのHASYMO ~
そして現在のYMO ~ (2043年)、という歴史の綴られた本書。
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1ページまた1ページとめくるたび、
その誕生する前から現在に至るまでの道のりを、
途中とちゅうで立ち寄るサービスステーションや道の駅で
その都度おすすめ品や名物品や隠れた一品などを
頂くような感じで味わってます。
その筋に詳しい方々には退屈な内容なのかも知れませんが、
浅い知識の身には読みごたえに十分。
YMOファンなら、そうでなくても、
ノンフィクションによくできた一冊として、
持っておきたいですね。
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ときおり無性に視たく聴きたくなります。
「Wild Ambitions」