読後にいとおしく思える、日記の体をした読みもの。……

 

最近、なにかと疲れ気味なのを紛らす向きに、

お笑い芸人のYouTube動画をよく視聴します。

お笑いコンビに色々いますが、芸達者って思えるなかに

「シソンヌ」、やっぱり面白い。シソンヌとして、またバラで

ほかのお笑い芸人と一緒にお笑いやってるのも良くて。


しっかりとお笑いをやってる姿勢に、

だからこの本にも好感が持てます。


   〇   〇   〇












「甘いお酒でうがい」川嶋佳子(シソンヌじろう)

2015年12月29日第一刷発行 / 1200円+税


作者は川嶋佳子改め “シソンヌじろう”。

“憑依”というそこまで強い言葉の印象ではないんですけれど、

女性のキャラクターを細やかに演じてる、

そんな感じの読みもの。


   〇   〇   〇
















“小さなグラスに注いだ一杯のお酒をゆっくりたしなむふうに”

急ぐ必要なく読める、

佳子というキャラクター性を眺めるふうの、

一人の女性によってつづられた日記、という体をした話。


ゆっくりたしなんで、酔いにじんわりまわるほどに、

佳子の視線、ものの捉え方や感受のありように、

段々いとおしく思えてくる。そんなところが読んでて心地いい。


それは共感させる力に強いあらわれといえ、

そこにお笑いと共通するところとも。


まだお読みでなかったら、いかがでしょう。

でも、増刷がもうないとか。今後は電子書籍オンリーのようです。

なので、紙ベースで読みたい方はその購入にお急ぎのほどを。


   〇   〇   〇


今回の本、映画になってます。2020年公開。

ソフト化されてるので、機会がありましたらぜひ。

映像で表現されてるだけに、酔い加減に心地よさに一層です。


<予告編>


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毎日危険な気温が続いてます(7月にして40度越えも間近)、

熱中症対策に万全を期していきましょう。

もちろんコロナもまだまだ気が抜けません。


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