今年も発表されましたね、2023年の流行語大賞。
(過去10年分の受賞も包めてこちらのニュースサイトで確認できます)
TOP10にトニーが入ってなかった~、と思ったら、
特別枠で選ばれてました。海外でまずドッときてからの流行り、
そんな逆輸入っぽいのはあかんてことなんかな、って。
まぁそこまで真剣に考えるほどでもないんですけど。
とにかく^^師走らしさがきた感じ。
今年を表す「漢字」一文字、それもなんになるのか、
清水さんからの中継、天気が晴れてますように。
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今回は、用語にまつわる一冊のご紹介。
2023年12月5日 第一刷発行 / 三省堂 / 1540円(税込み)
辞典辞書でおなじみの三省堂からの新刊。
その帯にあるとおり、
それらの方面から集められた用語の辞典。
読み物テイストとしてもいけそうな感触(難易度は高め……)。
先に用例を読んで、それってどんな意味? って辿るの、
全然あり。
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そんな用例を少し(わかりやすいのを)……
<オタク共通用語から>
「推しのATMになりたい」
「限界オタクすぎて最新話のこと考えただけで動悸する」
「ファンサされて普通に死んだ」
<日本の男性アイドル界隈用語から>
「自名義がぜんぜん仕事してくれない〔=当選しない〕!!」
「周りにフェイスシールドしてない人多くてファンサ干された……」
「なにわのライブに無所のJr.は出ますか?」
<K-POP界隈用語から>
「サセン許せない」
「ジンくんが載せてくれたセルカ、餅チミすぎてたまらん……!」
「推しの兵役中にペン卒した」
どうでしょう、
こういった用例が、全13章各界隈の用語の一つひとつに。
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最初は同人誌の規模で、そこから加筆、訂正による
バージョンアップを重ねての、この辞典。
ものを作る、ってことへの喜びをおぼえます。
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ものを作る。そこで生まれてくる色々に、
それが大勢の手によるものでも、また一人のそれでも、
イメージどおりの仕上がりにともあれ、とても魅かれます。
ものを作るっていうか描くっていうか、そういったことに
学生時分からあるせいかもしれませんけど。
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馴染みがある方にはツッコミ読みとか、
馴染みがない方には新しい世界を読むことができる、
「舟を編む」が好きな方には、辞書の色味に違っても、
はまるんじゃないでしょうか。
これから刷を重ねて、新たな用語や章が増えてってほしい、
そうなったら電子辞書にも常駐みたいな、
これで終わってほしくない、そう思える一冊のご紹介でした。
「流行語が出てきて、それが一般に定着すれば、辞書に載せる」というのが言語学者のお仕事なのだそうです(笑)
返信削除その候補となる用語が集められた本なのですね。
確かに、これは読み物としても面白そうです。
手元のマニアック・ラーメン用語集からいくつか御紹介します。
「麺リフト」…麺を持ち上げて撮影すること
「背後霊」…カウンターの後ろに立って並んでいる客のこと
「死刑宣告」…店に行って売り切れ終了を知らされること
「セメント系」…濃度の濃い煮干しラーメン
「飯割り」…麺を食べた後で、ライスを投入し、残った汁・タレでご飯を食べること
「ジロリアン」…ラーメン二郎をこよなく愛する人々
なかなか面白いです(笑)
お付き合いいただき、ありがとうございました。
普段使ってるような言葉もまるで別の聞こえに面白い、
削除とても情報量に豊かな本です。
言語学者に、辞書といえば金田一先生。
言葉のエキスパートとしてこの辞典のことは知ってそう。
柔軟性ある日本語に更なる成長要素としてこれを盛り込んでってほしいです。
ラーメン用語~ラーメン道をひた走る方々にはきっと
お馴染みなんでしょうねぇどれもひねりがきいてておかしい^^
ラーメン二郎、胃薬が必要なあの盛りもりラーメンですね。
それに傾倒する方々に、ジロリアン。よその惑星の住人の呼称みたい。
ラーメンといえば、あの天下一品のファンネームの公募に、
てんかびと、が選ばれてます(ご存じかも)。
次いで、こってりあん、天員、テンフルエンサー。
こってりあん(これ推したい)はジロリアンと友達っぽい、
それぞれの惑星が隣り合ってそう。
こんにちは!
返信削除普通の国語辞典や英語の辞書でも用例を読むのが好きないぬいかです。(編纂している先生方の人となりが見える気がするw)
そして。こういうマニアックな感じ嫌いじゃないです!
できたら”用例をツッコミながら読む”という楽しみ方をしたいけれど、もう今となってはほとんど分からなそうでなんだか悲しい…。
”こんな用語が!?こう使うのか!?”という新発見ばかりになりそうです。
学生時代の友人たちと見たら盛り上がりそうです(笑)。
こんばんは、いぬいかさん
削除用例ってほんとそうですよね、よくよく見ると編纂してる人のなりが感じられて。単に調べるだけじゃない、辞典の一つの面白味ですよね。
赤瀬川原平さんの「新解さんの謎」って本、思い出します。ご存じですか?新明解国語辞典から「新解さん」の人物像に迫る感じで、とても面白いです。
ご紹介の辞典の用例からは、(編纂中の苦労は置いといて)それぞれの分野を担った方々の楽し気な気配が感じられます。
言葉の使い勝手に新発見のオンパレードで、もう脳がびしびしって刺激されます。脳活にもってこいの一冊っていえそう。
ツッコミながら読める人ってその用語界隈での地位に相当高いレベルとも思えるので、わたしなど、新参者ですおじゃまします、って感じの楽しみ方でいます~。