人間の智慧のありように。「アトムの時代」……

 

アマプラVideoで「ゴジラ-1.0/C」「オッペンハイマー」

観ました。

前者は全編モノクロとなったゴジラにその存在感が

より脅威として表れてる印象で、

後者は人間ドラマで主役のオッペンハイマーについて

幾らか知ってた上で観た方が話に入りやすかった印象。


主演にジュリーの「太陽を盗んだ男」も配信が始まってる

アマプラVideo。

今現在その3本が会員特典で観られるのって、

実は単純にそうあるだけじゃないのかも、

みたいな考えにもなったり。

そんなおしはかりから思い出した、今回の書籍。


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「アトムの時代」

1994年 7月 16日 初版 第1刷 / 美術出版社 / 1700円


原子の雲、その写真集。美術出版社からですが、

その出自にとらわれることのないありようと。


帯の表には「やさしい心と勇気ある目に。」とあり、

裏には、お二人による帯文。



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書籍の内容に、

原子核の分裂によって引き出された力の鴻大なさまを

とらえた写真、と、

原子力や核兵器、戦争について語った人々のその言葉、

があり、最後に解説文。


頁に見開きや一方だけに現れる、

怒り露わに目覚め咆哮に天高くする異形のようとも、

そんなさまの写し取られた数々に目を奪われ恐れ震える、

そして、紹介される言葉、に重く見据えさせる。






言葉が紹介されてる頁にそれだけのレイアウトで、

文字以外の余白その色に、

原子から引き出される力の用途次第で

色相明度彩度にどのようにも変化する根源色、

そう見えもします。


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物理学者アルバート・アインシュタインによる、

あまりに有名な方程式「E=MC²」


その短く簡潔に組み上げられた式の説明に、

解説にはこうあって、1グラムの重さに、例えば

一枚の切符に列車が地球を何周もできるほどの

エネルギーがあることを証明するもの、と。


それは方程式でもあり、

もうそれ以上分解できないってされる粒子の更にその先の

領域、深淵への扉を開く鍵。


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その扉が開かれたことで

物理的に感触できる世界のいとも脆いことを明示する、

写真そして紹介される言葉のすべてから戦争の愚かさを、

人間の智慧にどうあるべきかそれを暗に強く示唆する、

そんな「アトムの時代」の紹介でした。


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ブログ用に本を撮影するとき、

そのサイズがわかるように添えてる定規。

そこにデザインされてる手塚治虫先生の「鉄腕アトム」

に登場するキャラクターたち。

主人公の力の源にそうですね、今回の投稿に繋がりました。


ロボットですけれど、苦しみ悩み涙する、アトム。


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