「少年児雷也」……


前回からのつづきに、もう一冊ご紹介。


   *   *   *


「杉浦茂ワンダーランド1 少年児雷也」

1987年10月25日 第1刷発行 / ペップ出版 / 880円


杉浦茂先生の代表作の一つ、忍術漫画。

昔の漫画雑誌「少年」その昭和31年8月号から

翌年の11月号まで連載にあった作品だそうです。


絵柄が、キャラクターにポップでかわいらしい印象。

場面によっては気味悪がる人もいるみたいですけど、

そこに前衛的でもあり、アーティスティック。


漫画の歴史に古典ながら、今見ても“ぜんぜん新しい”。



カバーを外すと、
わーっ、とにぎやか


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物語に、

雷獣の“きも”を飲んで滅法強くなった少年「児雷也」が、

出自にあたるお城の宝もの、それからソロモンの大秘宝などを求め、

ほかの登場人物たちとの間で争奪戦を繰り広げて

目いっぱい大活躍、といった筋。



雷獣も軽く倒してしまうほどの、


そんな剣の腕が立つ児雷也が、
見た目はぼうやですけれど、


その発想っていうか、
習得したガマの術で
よくわかんないもの出したり、


ナニコレ変化(へんげ)したり、


まだまだナニコレ変化、


もうこれでもかとばかりに
ナニコレ変化をして
物語を盛り上げる。


ページをめくってはなにが飛び出してくるのやら、

そんな得体の知れない、不思議で奇妙でアナーキーな

イメージイメージイメージ(大事なので3回リピート)。


物語の大枠はあっても次から次への展開、イメージの連続に、

アドリブのジャズっぽさも感じられたりして、

ポストモダンテイストおぼえます。


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とってもくせになる、変幻な表現その豊かさ。

固定観念をうっちゃってくる力で児雷也が大活躍する、

愉しい漫画です。


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