いつも思うこと at「国立京都国際会館」……


京都市左京区、岩倉。

そこにあるのが「国立京都国際会館」。

メインの建物にSF風味なのがかっこよくて。


それはそれとして、ここにくればいつものこと、


国立京都国際会館

最寄りの地下鉄通路から出たところのそばに立ってる、

投光器の塔にひきつけられてしまう、見るたびどきどきするやつに。


国立京都国際会館
国立京都国際会館

柱に墜落静止用器具を取りつけられるようになってても、

やっぱり階段の外側に手すりあってほしい……って思いが。


昔の映像で東京タワーその建設中の様子を捉えたのがあって、

とび職人さんが命綱なしで鉄骨の高いとこひょいひょい登って

熱々のボルトを空中でキャッチしてタワーの骨を組み上げていく

そんな空に近いところでの作業ゆえに神業といえる、

それを思い出したり。


照明塔を見てるだけでどきどきする延長線上に、

そのてっぺんで行われる機器の点検や電球交換の様子などを、

それを行う作業員の方が階段を登り始めるところから

降りてくるまでの一連見てみたい……。


毎日の気分上げにGinger Rootを……

 

おなじみすてきな音楽ユニットに、

“Ginger Root”


「Weather」


Loneliness


「Holy Hell」


「マンガ宝島(S57.3.1 発行)」その2……

 











(その当時のマンガ界を見渡し、また未来をも思う)マンガ評論も。


   /   /   /


















   /   /   /


たしかにニューウェーブとあった時代の、

個々の粒子の結合その構造に豊饒の織りなされた、

見好くうつくしい結晶。


「マンガ宝島(S57.3.1 発行)」その1……


川崎ゆきおさんを知るきっかけに、この一冊でした。

いつ買ったのか忘れてしまったけれど、ずっと大切にしています。

(経年劣化という物理現象にはどうあがいてもかないませんけど……)


   /   /   /



「マンガ宝島(S57.3.1 発行)/ 480円」

古書として現在の価格にわかりません、

でもそんな高くない気も……







メインの表紙にあります、

ニューウェーブからネオ・ロマンティックスへ、と。

そこに集った執筆陣の並びに豪華で、もうすでに、伝説。

(あと高野文子さん蛭子能収さんのお名前があったなら……とも)


   /   /   /


収められた作品の表紙に幾つかを。



















その2へつづく……


怪奇ロマン派“川崎ゆきお”さん ……

 

川崎ゆきおさんに、

猟奇王、それから、怪人二十面相、忍者、くのいち、怪傑、探偵、など、

その生み出されたキャラクターたち。



見てるだけで川崎ゆきおさんの世界にスロンと溶け入るような表紙の単行本に、

「エディプスの怪人」「二十面相の風景」「活劇少女探偵」。


   /   /   /



舞台美術のような背景に好感、

演劇を鑑賞しているみたいで。

(←「夢伝説」)







網模様や格子模様などといったコマ背景も、

こちらに幻惑を催させるふうで、お話にも

相性よくて、独特のおぼえに好感。

(←「夢伝説」)







   /   /   /



とりわけ猟奇王が主人公のお話には、

怪人、怪傑にとって宿命“ロマン”に走ること……

そこのところに生きづらい現実と重なるおぼえから

センチメンタルの呼び起こされるふうもあって。


   /   /   /












「小説 猟奇王」川崎ゆきお

1998年 4月7日 初版第一刷発行


大阪から東京へ、東京猟奇軍団アジトへ遊びにやってきた猟奇王(と忍者)。

自らの存在性の見出しにくくなった現実社会に、ある女子大生との

出会いからその身が社会に縛られない自然体であることを感取、

怪人として行動に出る、走る。といったお話。









本文中の挿絵が良いんです。



コーヒーにミルクをいれるときの音
(赤瀬川原平さんも文章に書かれて
 いますね、この音のことを)

猟奇王と怪傑紅ガラス

猟奇王と山岸佳菜さん

猟奇王に買ってもらった豹柄の
黄色いマフラーを巻いた佳菜さん、
そして、
銀座宝石店美笑堂から宝石を奪取し
アドバルーンで逃げ去るところの
猟奇王と忍者のシルエット





アドバルーンが銀座を去っていくなか、

地上に野次馬一人ひとりが一つにまとまり群衆となって猟奇王を、

その宿命“ロマン”を追いかけてるそんな眺めが、

普段“ロマン”なんて意識もしない群衆にすべてのときめきにも感じられて。


   /   /   /


この今の時代からさらに先へとロマンに走って頂きたかったのですけれど、

その思いで、これからも作品のページをめくることでしょう……。