今年もまた思い出せるように、夏空を(とジュリーの映画を)。……

 

寒い季節にあったかい季節のことを思い出せるように。







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夏といえば、そこで思い出す映画なんてあったりしませんか。


夏休みに劇場で観た映画だとか、季節に夏が舞台の映画だとか、

夏になれば観たくなる映画だとか。……


そのあたりに個人的な、二本の邦画を紹介してみようかと。

ちょっと渋いかも……いいんです人それぞれだし。


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一本目:「ときめきに死す」(1984年公開)

テロリストとして育てられた男のその決行に至るまでの物語。

ずっとリピート再生していたくなるメロディーに、遥か源郷へと、

または蜃気楼を生む遠い夏へと誘われるようなテーマ音楽。


<予告編>



二本目:「リボルバー」(1988年公開)

拳銃を盗まれた警官が、その拳銃を偶然手に入れた青年の

目論む一身上の復讐を阻止せんと奔走する物語。

夏の暑さが事件を起こさせたようなリズムに群像もの。


<予告編>



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挙げた二本、ともにジュリーの主演作。ジュリーの映画良いですよね。

昔に製作された日本映画、いい作品があります。


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今年の夏は人命に危険をはらんだ激暑ですけど、

それでも去ってしまうともう次の夏に待ち遠しい。


もう半年が経つんですね、前号の発売から。……


月日はもっとゆっくり流れてほしいものです、

でも、この発売はやっぱりうれしい。


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「ワンダーJAPON」7号

定価:1540円(税込み)/ 発売日:2023年7月19日


先月に発売だった推しマガ。

今号の特集エリアに北海道。

小特集に「まぼろし博覧会」があってうれしい。


表紙に、巨大アザラシの滑り台、

青空なら映えててよかったんじゃないでしょうか。

ただ、それは編集される側の狙いだったのかもしれない、

アザラシが青空を欲しがって吠えるふうを狙った、みたいな。


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今号で気に入ったところベスト3

(どこも見入るところばかりなんですが)


<3位>







100年の歴史ある、老朽化による解体を免れて

観光資源へと生まれ変わった建物。こちらの目に、

ファミコンのアクションゲームのステージっぽくてイイ。

各階でうろうろする敵をやっつけてクリアーするようなの

ありませんでした? そんな雰囲気にレトロチック。


<2位>







貝がたくさん展示された施設。そこにオウムガイの祖先、

「チョッカクガイ」の模型(上↑)。

等身大復元で全長5m。みるからに宇宙人って体貌で、

昔のSF映画におなじみの感がグッド。


<1位>







紋別市海洋公園・氷海展望塔オホーツクタワー

(海中・海底を眺望できる施設)その周辺にあるそうです、

この(上↑)砕氷船。流氷域で、大きなドリルで氷に乗り上げて

船の重さで氷を割って進むんだそう。

そのドリルがすごくSFっぽくてかっこいい。


<順位に特別>







「まぼろし博覧会」

見入りいます、すてきな頽廃美の世界です。


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この世がワンダーにあふれていることを教えてくれる、

日本の《異空間》旅行マガジン。

ぜひお手もとに。


熱中症対策用 ~水分&栄養補給場所(第1ポイント)。……


今夏、角松敏生さんの曲に「夏にもってこいのいいとこどり」を

ひたすらリピート再生状態。


どうして角松敏生さんの音楽って、夏に似合い、爽快で、

いまだファッショナブルな聞こえなんでしょう。


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タイトルどおりに、

角松敏生さんの曲&プロデュース曲の使用されたテレビCMを。

1980年代後半~90年代初頭に放映。曲名にYouTubeリンク。


GALAXY GIRL


SEA LINE


Lady Ocean」(Tokyo Ensemble Lab)


I MUST CHANGE MY LIFE & LOVE FOR ME


コマーシャルつながり、ということで、

こんな仕事もされてたんですね。

ラジオ番組(ANN/オールナイトニッポン)で、

CMに入る前とその終わったあとのジングル集(1980年代後半)



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次の補給場所(第2ポイント)では何にしようか……


体調に参らないよう水分&栄養の補給を忘れずにしていきましょう。


読後にいとおしく思える、日記の体をした読みもの。……

 

最近、なにかと疲れ気味なのを紛らす向きに、

お笑い芸人のYouTube動画をよく視聴します。

お笑いコンビに色々いますが、芸達者って思えるなかに

「シソンヌ」、やっぱり面白い。シソンヌとして、またバラで

ほかのお笑い芸人と一緒にお笑いやってるのも良くて。


しっかりとお笑いをやってる姿勢に、

だからこの本にも好感が持てます。


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「甘いお酒でうがい」川嶋佳子(シソンヌじろう)

2015年12月29日第一刷発行 / 1200円+税


作者は川嶋佳子改め “シソンヌじろう”。

“憑依”というそこまで強い言葉の印象ではないんですけれど、

女性のキャラクターを細やかに演じてる、

そんな感じの読みもの。


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“小さなグラスに注いだ一杯のお酒をゆっくりたしなむふうに”

急ぐ必要なく読める、

佳子というキャラクター性を眺めるふうの、

一人の女性によってつづられた日記、という体をした話。


ゆっくりたしなんで、酔いにじんわりまわるほどに、

佳子の視線、ものの捉え方や感受のありように、

段々いとおしく思えてくる。そんなところが読んでて心地いい。


それは共感させる力に強いあらわれといえ、

そこにお笑いと共通するところとも。


まだお読みでなかったら、いかがでしょう。

でも、増刷がもうないとか。今後は電子書籍オンリーのようです。

なので、紙ベースで読みたい方はその購入にお急ぎのほどを。


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今回の本、映画になってます。2020年公開。

ソフト化されてるので、機会がありましたらぜひ。

映像で表現されてるだけに、酔い加減に心地よさに一層です。


<予告編>


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毎日危険な気温が続いてます(7月にして40度越えも間近)、

熱中症対策に万全を期していきましょう。

もちろんコロナもまだまだ気が抜けません。


読後感て、心身の調子で変わりやすいものですよね。……

 

前回紹介した漫画に、

その物語のキーとなるところに<怒(いかり)の感情>であり、

メインキャラクターの二人がうまく怒れないでいる、ってことに対し

個人的な印象をつづったりしたわけですけど。


その漫画以外に、

「怒(いかり)」の感情を主題にした一編があったのを思い出して、

該当の雑誌を引っ張り出して読み返しました。

 

その内容と、読後感をここに記しておこうかと。


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すばる 2017年12月号 / 950円税込み

古本として今買うなら定価に若干高いか安いか、

コンディションによるところ、みたいな。


表紙に、怒り、って文字が見えてますね。

「怒りの漂白剤」綿矢りさ


その一編は、書き手の短編集に単行本か文庫本か、

電子書籍で読めるんじゃないでしょうか。

調べてないのでわかりませんけど。


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この先、ちょっと読むのに長いし、読みにくくあるかも。

それしんどいって思ったらここまででいいですから。


--------- 以下にネタばれ注意でお願い ---------







この一編に、

自分(=書き手)の性格に怒りっぽい、

そんな怒りの感情ってものと別れられないか、と思う出発点から、

そうなってくれるよう実践する手だてに幾つかを介し考察を重ね、

最終的に至るところの思いがつづられてる具合。


---------------- それで、内容に ----------------


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※ 以下、()の中の言葉はわたしの解釈とか、です。

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手だて(怒りを抑える・散らす、といった処方)ってのに、

甘い食べ物の摂取だったり、ウォーキング/散歩にジョギングだったり、

を実践。


で、

運動の手だてに疲れた状態から、気づけたことがあった、と。


ジョギング中におぼえる疲労から自身の体力のなさに自分が嫌になり、

そこから心配ごとが脳を駆け巡り、

そんな一般的にストレスといえる状態の心を観察したところ、

ストレスを抱えている自分はしょんぼりって思いにある、と

(やるせなさにため息をもらす感じ、みたいな)。

でも、根底では「なんで私がこんな目に」って怒っている、と。

(なんでしょんぼりさせられなきゃいけないの!って感じ、みたいな)


ストレスは怒りの感情から発生しており、

また、ストレス以外にも、マイナスの感情といったものにも

怒りは微妙に含まれている、と。

(マイナスの感情といったものに、

 鬱屈、歯がゆさ、フラストレーション、など、みたいな)


で、

怒りの考察にあれこれあってからの、

平常心を守り続けよう、穏やかな心を持とう、

なんてことを自分に言い聞かせても簡単にはいかない、

って思いの吐露から段落に次いで、(タイトルにあるとおり)

「怒りの漂白剤」ってもんが売ってればいいのに、との考えが。

それがあったなら、

どす黒く汚れている心がたちまち透明な美しい水に生まれ変わる、と。


しかし、

「怒りの漂白剤」なんて存在しない。

そんな現実にあって、(なんと)半年間怒らない習慣を心がけた結果、

こんな意外な答えにたどり着いたのだ、と。


それは、











好きを好きすぎないようにする、ということ。


性格に怒りっぽいのと対極に、

好きなものはとことん好き、という “ひいき” 癖があって、

その好きなものを神格化しすぎないで、

距離を置いて良い面も悪い面も見極められるようになれば、

ものすごく嫌いだった物事のちょっとした良い面も見つけられ、

あんまり嫌いでなくなる、と。


(“好き” に偏りすぎる、そんな)強すぎるプラスの感情は、

逆にマイナスの感情に暗い影を落としている、と。


そうおぼえた上で、ほかに心がけるなら、

無理にムリなものと付き合わないこと、と。

分かり合えそうもない(マイナスの感情が働くであろう)

そんな事柄と接する状況にあっては、淡々とその要件を終わらせる。


ムリなものと付き合うこと、そんな苦行は楽に終わらせる。

それは怠けではなく、生活の知恵だと思うようになった、と。


好き嫌いその白黒をつけすぎない考え方で

(つまり怒りも受け入れるって方向性で)、

幸と不幸ってところも分けすぎにやっていけばどうか、と。

(そうすればマイナスの感情も抑えられ楽に生きられる、みたいな)


怒りには(マイナスのイメージに強いだけでなく)

神秘的なパワーを感じるときがある、と。

なにくそ、見返してやる!って、プラスのパワーに化けることも。

そんな奮起させる材料になったりもする、と。


でも、

奮起してまで、怒ってまで頑張りたくはない、と。

そんな本音をし、(最後の締めくくりに)

“できたら身体のどこにも力の入らない状態で、

 世の中の身近な平和を喜びながら、

 色んな物を見たり聞いたりできる限りたくさん経験して、

 すいすいと歩いて生きていきたい。” と。


--------- 以上、ざっと ---------


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読み終えた直後に、はぁそうですか、と声に漏れ出、

それまで読んできた内容のすべてが

最期の締めくくりに持ってかれた感じがしました。……


で、

その感から時間に経、改めて思ったところに、

あくまでもこの書き手の思うままの一編ですし、

怒りに対する考察にうなずける部分や、

面白いと思える部分もありましたが、

どうにも最後の締めくくりに強い引っかかりがしてならず、

そこにつづられた書き手の望みになんていうか、

そう、“いやらしさ” をおぼえる

(それは書き手の、いい意味での “手技” なんでしょうきっと)、

そんなところも読み物としての在りようなんだろう、って。


なぜ “いやらしさ” をおぼえるのか。

その考察に、

書き手が怒りっぽい性格に悩むところがあるとはいえ、

色々経験してすいすい生きていきたいだなんて、

結句なんだかんだ言ってもその書き手の過ごす日々に、怒りも、

マイナスの感情が酷く生じる苦行めいた状況もそう大してあるわけじゃない、

楽しんで生きていられる調子なんだな、って、そんな感触がして、

それが読者によっては鼻につく、「私の日々はあなたのよりも幸せ」

そうマウントを取ってくるふうに思えたりするんじゃないだろうか、と、

そんなあたりから。


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きっと少々疲れ気味のマイナスメンタル状態だったせいでしょう、

幾らかひねくれて見える目線でそんなふうに読んだ一編でした。


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ここまで長々と付き合って頂いた皆さまには、

ありがとうございました<(_ _)>


今回はここまで。あー、なんだか肩凝ったぁ。


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巷間にマスクをつける習慣が薄れつつあるみたいですけど、

コロナの波はまだ消えていません、引き続き用心してください。