夏を繋ぎとめたい対策用 ~水分&栄養補給場所(第2ポイント)。……

 

前回の給水ポイントから日が経って、今は

フュージョングループの “夏を感じる” 音楽をリピート再生中。

そのなかでもとくに「スクエア」の ~ 

定冠詞に「THE」の方、「Tー」じゃない方のを。


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ということで、タイトルどおりなのを

個人的に全開、単に常に聴きたいだけなんです。


第1ポイントでは尺に短いCM動画でしたけれど、

エネルギーにもっと必要ってことで、今回はフル尺補給。


「君はハリケーン」(なんかかわいらしいMV)


「TRAVELERS」


「PRIME」


「ALL ABOUT YOU」


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今に2020年代もいい音楽がどんどん創られてますけど、

ただ、1980年代のものに改めて魅かれるところがあって、

そこのところに、創り手と、当時の社会全体の明度や彩度が

(いい意味で)高かったこと、それらの相乗、みたいな……。


講釈っぽいのは置いといて、いいものはいいんです、

そんな素晴らしい音楽でもって、季節は変わっても、

夏の明るくあざやかな心地を繋ぎとめときたい。


やっと読み終えました。……

 

日々ちょっとずつページをめくり、

ゴールにたどり着きました。


ゴールした順位に必要なんてないですけど、

もしそれがあったなら、何位くらいなんでしょうわたしは?


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「街とその不確かな壁」村上春樹

2023年 4月 10日 発行 / 2970円(税込み)


説明はいらないですよね。

“あとがき”を含む661ページの長編。


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購入された皆さんはどうなんでしょう、

すでに読み終えてますか? それともまだですか?


発売日(2023/4/13)から二三日で読破された方もいて、

凄いの一言です。

速読できる方なら一時間もかからずに読走してゴール?


速読のイメージに、そう、

アメリカンコミックの「フラッシュ」あの最速ヒーロー、

バリーの走りを思い出します。

身体中に稲妻バリバリって帯びてダッシュ(最新映画の予告編)

フラッシュの主人公の名前にバリーって稲妻バリバリからの……

それはいいとして、彼の最速ぶりをこの本の速読に置き換えたなら、

もうあっという間のゴールでしょう。


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読み終えたので、

チェックしたところを一つずつ読み返し、

感想のような、物語の印象のような、

わたしはこう読んだんですけどってあたりを、

小難しい解釈はどうも性に合わないので、

努めて平易につづり、記録しておこうかな、と。


ちょっと長いです。


あと、

ネタバレ要素があるので、未読の方にご容赦願います。


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「壁」があるんですよね、人それぞれに。

それが現実と非現実という認識を隔ててる。

その「壁」で分断された二つの世界を、

人それぞれは「実体」と「(自分の)影」を

別々にして生きてる、と。


自分に「影」がない状態で生きてる、ってことは、

それはもう死んでることに等しい。


物語の結構端から、

「壁」に囲われた創造の街(非現実の世界としましょう)で

主人公とその影が別々にされる場面があって、

それはもう、死んだように生かされる、といった格好に、

そんな“生と死に曖昧(不確か)”が基本の筋に見える、と。


物語のなかで、創造の街にいる主人公に対し

“無数の古い夢を読む”っていう作業が与えられてて、

それって、現実には夢がない、とも見て取れる。

確かに、現実を見晴るかすに、

夢なんて持てない、生きてる心地のしない眺めが

過去からうんと広がってる。


現実は生きにくい、って人が多くいるのはもう間違いなくて。

そんな人はどうしても「壁」に囲まれた(守られた、ともいえる)

創造の街、非現実の世界へと心惹かれる。

そこへ実際に(現実のものとして)行きたい、みたいな。

(※VRの世界でリアルそっくりに生きる、なんていい例?)


現実の世界に、そこで確かさをもって生きていけそうな、

心惹かれるなにかしらが現れたって、

そうやさしく自分の思いどおりになる展開とはならない、

ある意味「壁」(難儀、とか、試練、かな)をまとってる。

せっかく(非現実の世界にいるような、とも見える)

温もりのあるなにかしら(=夢のよう)が間近にあっても、

うまく味わうことができない。


そんな人それぞれにある「壁」って、

現実的でもあり非現実的でもあるところに、不確か、と。


それでも、実体と影に別々ではないわたしたち、人って存在は、

不確かな「壁」に囲まれた世界=現実で生きてくしかない。

ただし、どんな状況下(個人的な受難や世界的な禍など)にあっても、

ああなんて嫌な現実、って思わないで、

“自分の心に素直で、それを見失わなければいろんなことが

うまくいく”って文章中にあることから、この物語は、

俯瞰する目にそう見えてやっぱりっていうか、万人への救いの編、と。


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読了された方の数だけ異なった読み方があるのは

間違いありません。それは、

この作家の手になる作品にそうさせる向きが

あるだけでなく、読みもの自体そういうもの。


最後のさいごに、つづった印象をぎゅっと縮めたなら、

「今を生きることに自分を信じて」

そうなるのかな。

あ、(わたしなりの)バリーが走った!


今年もまた思い出せるように、夏空を(とジュリーの映画を)。……

 

寒い季節にあったかい季節のことを思い出せるように。







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夏といえば、そこで思い出す映画なんてあったりしませんか。


夏休みに劇場で観た映画だとか、季節に夏が舞台の映画だとか、

夏になれば観たくなる映画だとか。……


そのあたりに個人的な、二本の邦画を紹介してみようかと。

ちょっと渋いかも。


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一本目:「ときめきに死す」(1984年公開)

テロリストとして育てられた男のその決行に至るまでの物語。

ずっとリピート再生していたくなるメロディーに、遥か源郷へと、

または蜃気楼を生む遠い夏へと誘われるようなテーマ音楽。


<予告編>



二本目:「リボルバー」(1988年公開)

拳銃を盗まれた警官が、その拳銃を偶然手に入れた青年の

目論む一身上の復讐を阻止せんと奔走する物語。

夏の暑さが事件を起こさせたようなリズムに群像もの。


<予告編>



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挙げた二本、ともにジュリーの主演作。ジュリー主演の映画良いですよね。

昔に製作された日本映画、いい作品があります。


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今年の夏は人命に危険をはらんだ激暑ですけど、

それでも去ってしまうともう次の夏に待ち遠しい。


もう半年が経つんですね、前号の発売から。……


月日はもっとゆっくり流れてほしいものです、

でも、この発売はやっぱりうれしい。


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「ワンダーJAPON」7号

定価:1540円(税込み)/ 発売日:2023年7月19日


先月に発売だった推しマガ。

今号の特集エリアに北海道。

小特集に「まぼろし博覧会」があってうれしい。


表紙に、巨大アザラシの滑り台、

青空なら映えててよかったんじゃないでしょうか。

ただ、それは編集される側の狙いだったのかもしれない、

アザラシが青空を欲しがって吠えるふうを狙った、みたいな。


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今号で気に入ったところベスト3

(どこも見入るところばかりなんですが)


<3位>







100年の歴史ある、老朽化による解体を免れて

観光資源へと生まれ変わった建物。こちらの目に、

ファミコンのアクションゲームのステージっぽくてイイ。

各階でうろうろする敵をやっつけてクリアーするようなの

ありませんでした? そんな雰囲気にレトロチック。


<2位>







貝がたくさん展示された施設。そこにオウムガイの祖先、

「チョッカクガイ」の模型(上↑)。

等身大復元で全長5m。みるからに宇宙人って体貌で、

昔のSF映画におなじみの感がグッド。


<1位>







紋別市海洋公園・氷海展望塔オホーツクタワー

(海中・海底を眺望できる施設)その周辺にあるそうです、

この(上↑)砕氷船。流氷域で、大きなドリルで氷に乗り上げて

船の重さで氷を割って進むんだそう。

そのドリルがすごくSFっぽくてかっこいい。


<順位に特別>







「まぼろし博覧会」

見入りいます、すてきな頽廃美の世界です。


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この世がワンダーにあふれていることを教えてくれる、

日本の《異空間》旅行マガジン。

ぜひお手もとに。


熱中症対策用 ~水分&栄養補給場所(第1ポイント)。……


今夏、角松敏生さんの曲に「夏にもってこいのいいとこどり」を

ひたすらリピート再生状態。


どうして角松敏生さんの音楽って、

夏に似合い、爽快で、いまだファッショナブルな聞こえなのか。


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タイトルどおりに、

角松敏生さんの曲&プロデュース曲の使用されたテレビCMを。

1980年代後半~90年代初頭に放映。曲名にYouTubeリンク。


GALAXY GIRL


SEA LINE


Lady Ocean」(Tokyo Ensemble Lab)


I MUST CHANGE MY LIFE & LOVE FOR ME


コマーシャルつながり、ということで、

こんな仕事もされてたんですね。

ラジオ番組(ANN/オールナイトニッポン)で、

CMに入る前とその終わったあとのジングル集(1980年代後半)



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次の補給場所(第2ポイント)では何にしようか……


体調に参らないよう水分&栄養の補給を忘れずにしていきましょう。