30度を下回るようになってきたけど、
まだ夏を感じられる、そんな気分、
* * *
* * *
1998年発売のコンピレーションアルバムにその中の
一曲だった「乳房の勾配」、メロディーいいですよね、
歌詞はとってもあれですけど……。
30度を下回るようになってきたけど、
まだ夏を感じられる、そんな気分、
* * *
1998年発売のコンピレーションアルバムにその中の
一曲だった「乳房の勾配」、メロディーいいですよね、
歌詞はとってもあれですけど……。
8月のお盆期間、京都・下鴨神社の糺の森で行われた
「第38回・下鴨納涼古本まつり」(8/11~8/16)
その私的記録。
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初日は雨で中止、それ以降最終日まで連日の開催。
一日だけだったのですけど予定を組んで行ってきました。
ほかの日もそうだったようで、ほんと人でいっぱい。
外国からの観光客に多くなりましたね。
古本もしくは古書との出会いに、はたまた “まつり”
その響きに引き寄せられて、お目当てにあるなし関係なく、
熱心に、黙々と、楽しく和やかに、
そう人それぞれになにかしら探し求める姿にいつまでも尊い、
そんな糺の森に書籍の森羅、万有の中をゆっくり巡りました。
そういえば、どこの古本屋さんだったかな、
かなり高齢とおぼしき老男のお客が、その
SF特撮映画の専門雑誌を熱心に立ち読みされていた姿が
記憶に残ってて……
愛好するものに迷いのない、逞しい印象でした。
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古本まつりで買った本に……
「十一人の少年」
1983年8月10日発行 / 白水社 / 定価980円
表紙、ページにヤケやシミがあるけど、
読むのに問題ありません。その分だけ安価でした。
コンディションよければ定価の十倍以上の値をつける
古本屋さんもあるくらいだから、入手にそれだけで嬉しい。
「十一人の少年」は、劇作家に北村想さんの岸田賞作品で、
ミヒャエル・エンデ「モモ」に着想を得た戯曲。
「モモ」に “時間” それではなくて “想像力” が奪われ
そして取り戻すそんなお話。この戯曲の登場人物に
(少女)の名前が「スモモ」ってそれだけでもうなんだか
惹きつけられてしまう。続編もあって、
読まなきゃって思ってたので、積ん読にならないようにしないと。
もう一冊に、
「文藝評論」
1949年 6月10日 再版発行 / 日産書房 / 定価250円
函はなくて、本のみ。
発行から76年も経ってるわけだし、損傷、ヤケやシミに
それはもう見ての通り、なのでとっても安価でした。
丁寧な扱いを心がけたなら、読むのに支障ありません。
続巻があるのですけど、それは探し切れず……。
小林秀雄さんは、戦前戦後に活躍された文芸評論家。
その評論は理の壁に高くて厚いっておぼえにあるけど、
随想そういった文章には洒脱な纏いが感じられて、
わたしは好みです。旧字体の文章に、新字体ばかり
触れてる毎日だから、たまには楽しい。
横光利一(の「機械」)についての篇があるので、
「機械」を再読し、読んでみようと思います。
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これは、あとで調べてわかったこと。
買った「文藝評論」、実はそれが「十一人の少年」と
同じ出版社 “白水社(今年で創業110周年)” から
発行されてたのが年月を経て別の出版社 “日産書房” に
引き継がれ再発されたもの。
手もとにやってきた二冊にそんな繋がりがあったなんて、
ちょっと運命めいた感に、嬉しかった。
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次は秋、百万遍知恩寺境内での古本まつり。
元気に足を運べますように。
横浜美術館で開催中(6/28~11/3、2025)の展覧会、
「佐藤雅彦展 新しい ×(作り方+わかり方)」
足を運ぶのにすんなりいきませんので、
図録だけです。
「作り方を作る」佐藤雅彦展 公式図録
2025年6月30日 第1刷発行 / 左右社 / 2970円(税込み)
手がけられたものにこれを見ればきっと瞭然、
そんなワードがデザインされた表&裏表紙。
図録ですけれど、その冒頭でも述べられてるとおり、
展示に個々の紹介っていう構成じゃなくて、主に、
それらを作るに至ったいきさつや、具現するための方法、
ルール、トーン(世界観)、ものの見方、といった、
このお方の思考のありようがつづられてる、そんな具合。
もちろん展示されてる作品(インスタレーション、映像、
出版物、販促物、など)のリストも載ってます。
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個人的に、
図録の表紙に一番大きな文字で目立ってるそれよりも、
広告業界で名を馳せたお方って印象に強くて。
その手がけられた広告(テレビCM)に幾つかを……
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そして、これですよね。
どのピタゴラ装置にもそうで、
ビー玉が装置のセグメント・ギミックに一つひとつの工程を
転がっていく様子にいとおしい、そんな一連に紡がれていく
ビー玉の物語を観てるだけで脳内活性される、
そんな学知に純粋無垢な面白さ。
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この図録を読んでたら、広告業界までの内容が
こちらの書籍と重なってるのに気づいて、でも
絶版ぽいからそのあたりを図録がカバーしてるのかも。
「広告批評の別冊8 佐藤雅彦全仕事」
1996年6月1日 第一刷発行 / マドラ出版 / 2900円(税込み)
広告(CFやグラフィックなど)、
雑誌類に掲載されたエディトリアルもの、ほか、
今回ご紹介の図録にそれ以上の数、種類の図版が載ってます。
注目に、
あのフジカセットYMOキャンペーンのプレミアムで制作された
テクノバッジ「ピテカントロプス・エレクトゥス・トキオヌス」が
図版に小さいながらも紹介あって、嬉しい。
それが展覧会で見られるのって良いですね、
古いものだし飾られるだけかな、
動作に光ってくれてたりしたら嬉しいな、と。
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ということで、
このお方に、また手がけられたものに興味関心を
お持ちでしたら、いい図録です。
暑中お見舞い申し上げます
連日の暑さに日本全国ほんと酷烈ですけれど、
心身に気をつけてまいりましょう
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「ワンダーJAPON」11号
2025年7月31日発売 / 1650円(税込み)
特集エリアは大分県と宮崎県。
ダム、発電所、遺構、神社、ミュージアム、町並み、ほか、
紹介される異空間にいつもどおりのクオリティ。
ついに完成迎える『蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)』
その記事もあって、いよいよ新たな異空間の扉が
完全に開かれるときがきた、って感じで嬉しい。
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Googleマップでも見ることができる、
今号で記事になってるスポットに……
▼その1▼
別府タワー〔大分県別府市〕
泰然としたタワーを離れたところから眺めるのは
山にそうするのと同じ感で、名山といった味わい。
ストリートビューの画面を右へスライドさせるとバス停に
「別府タワー前」が確認できます。
▼その2▼
グローバルタワー〔大分県別府市〕
展望塔です。水戸芸術館のタワーと同じ磯崎新設計。
魅入ります、この異彩感に。
▼その3▼
日南市文化センター〔宮崎県日南市〕
丹下健三設計です。時代を超える、この存在感。SF風味!
▼その4▼
ケロケロ共和国〔宮崎県小林市〕
総合レジャーランドの入口にある、そのシンボル。
大きいカエルはレジャーランドのマスコット「Uターンカエル」。
“ケロケロ”その言葉には、若者や町民の定住促進、町外在住者の
早期Uターンで町が更に活性化・栄えるように、との願いの
込められた「帰ろ帰ろ」の意があるそう。
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『次号は初春!?』との予告に刊行は大丈夫そう、
そんな「ワンダーJAPON」最新号に毎度のご紹介でした。
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お盆休みを迎えられるみなさま、
日々背負ってる重い荷を下ろしてリフレッシュ……。