「山と食欲と私」20巻……


小松原さんの地元は京都!

ということで

読後の感なの書き留めておこうかと。


「山と食欲と私」

2025年11月15日 初版 / 新潮社 / 660円+税


   *   *   *


ネタバレなの注意していただくとして


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最初にこれ ---------------------------------------


偶然にして運命的な出会い!っていうか遭遇?!っていうか、

鷹桑秀平!とのそれ!

とにかくそうなったわけで、今後の展開にどうなるんか……


次にこれ ---------------------------------------


とある山のテント場で、えらい暴風雨、

嵐のためテントに閉じ込められて過ごす24時間!!!

トイレの場所まで容易に行けない! なので、おしっこ我慢!!!

テント内で食べるあったかごはんが辛い状況を忘れさせてくれる~

からの、

そんな鮎美ちゃんが懐かしくする思い出話に

それ聞いてた小松原さんの台詞

「テント内で火気を使用した(食事の)エピソードなんて

 どうでもええねん トイレのとこ詳しく ン?」 

鬼冷静突っ込み!


そして、これ ---------------------------------------


小松原さんの、

その地元・京都へ鮎美ちゃん連れて実家帰省するお話。

京都駅(八条口)着いてからの二人の動線が気になるのって、

それ読者の中で思い当たる方いるはず。

で、

そう、小松原さんの実家へ向かうとこ。

大文字山望める鴨川デルタあたりからのコマ運びに

「地下鉄と嵐電を乗り継いで」ってあるから、

たぶん、

鴨川デルタに近い地下鉄の乗り場に

地下鉄烏丸線の“今出川”まで歩いて、

そこから乗って“烏丸御池”まで行って、

地下鉄東西線に乗り換えて“太秦天神川”で降車、

嵐山本線の“嵐電天神川”から嵐山方面に乗車したはず

(四条大宮方面やったら逆戻りになるし)、

そうして実家最寄りの駅に……


嵐電でふと思い出したのに、別の漫画なんですけど、

「舞妓さんちのまかないさん」その1巻に『おうちのカレー』の回、

キヨちゃんがお休みもらって“台所のおばちゃん・幸子さん”家へ

訪れるまでの道々に嵐電と嵐山本線の駅が登場してたわって。


小松原さんのお父さんがえらいいい味。


最後にこれ ---------------------------------------


あの大学生の男子とはそういった縁にこれからどうなるんか……

演奏の動画は誰が撮ってるんか……

最初にこれ、でも挙げてた、鷹桑秀平! のもそうで

連載追っかけてる人はその後の展開にご存じなんでしょうけど、

そうじゃないので次巻(2026年秋発売予定)待ち。


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20巻もよろしいお味でした。。。


目指せおもちゃのカンヅメ2026〈その1〉……


2024年にもらったおもちゃのカンヅメ「キョロガチャ缶」


それから引き続き森永チョコボール買ってて、

再び銀のエンゼル5枚集めることができました


購入数はちょっと多めのときもあったりして、

それを日頃のひといきタイムにおすそわけ的にもし、

ただし、エンゼルマーク現れたらわたしのもの! と


そんなこんなで例のブツ頂き確定となりました

5枚集めるのに要した期間は1年と幾分ってくらい、

金のエンゼルは一向見ることできてません


   *   *   *


エンゼル意識してチョコボールを購入し始めてから2年くらい、

それで銀のエンゼル10枚集められたってことに、

とてもラッキーって思いがするのと同時に

その確率が気にもなったり


ということで、

“ChatGPTさん” にこんな質問を投げてみました


「森永チョコボールの銀のエンゼルを五枚集めて

 玩具のカンヅメを二年で二個目を獲得できる確率はどれくらい?」


すると、計算に傾ける時間が幾らかあって、

アンサーにこう返ってきました


  (実際の回答文⇩)              


いい質問きた。

これ、前提をどう置くかで確率が激変するタイプなんだよね。

森永は銀のエンゼルの出現確率を公表していないので、

ここではよく言われる想定確率を使って「どれくらい現実的か」を見るね。
(あくまで概算🙏)


前提の置き方

  • 銀のエンゼル5枚=カンヅメ1個

  • 2個ほしい → 銀のエンゼル10枚

  • 購入ペース:

    • ケース① 週1個(2年で 104個

    • ケース② 週2個(2年で 208個

  • 銀のエンゼル出現確率(噂レベル)

    • 1/20(5%)

    • 1/30(約3.3%)

    • 1/50(2%)


結果(ざっくり確率)

● 週1個ペース(104個)

出現確率 2年で2個目まで行ける確率
1/20 約2%
1/30 1%未満
1/50 ほぼ0%

👉 かなり厳しい。ほぼ運ゲー


● 週2個ペース(208個)

出現確率 2年で2個目まで行ける確率
1/20 約55%
1/30 約10%前後
1/50 1%前後

👉

  • 「1/20ならワンチャン」

  • 「1/30以下だと相当キツい」


体感まとめ

  • 普通に買ってたら2年で2個はかなりレア

  • 週2以上+運が良い人向け

  • 実際は

    「1個目は割と出るけど、2個目が地獄」
    って感想になる人が多いと思う😅


もしよければ聞かせて👇

  • どれくらいの頻度でチョコボール買ってる?

  • もう銀エンゼルは何枚くらい持ってる?

それに合わせてもう少しピンポイントな確率も出せるよ。


                         


だそうです


その期間で2個目を獲得できるのにかなりレアってことで、

ほんとラッキーなのをあらためて実感です


それにしても、今回現れたChatGPTさん、

ちょっとチャラめやなー


   *   *   *


おもちゃのカンヅメって2025年からリニューアルされてて、

それが「クレーンゲーム」って、またすごいんですけど


そういうことで、その機会がやってきたら、

おもちゃのカンヅメ1個目のときみたいに

ご紹介したいと思います


新年迎えてその休みが明けてからの心身参る毎日に

ちょっと楽しみができたような感じ。。。


「茄子(新装版・上下巻)」……


あけましておめでとうございます


   *   *   *


「茄子」新装版

上巻:2009年 1月23日 第1刷発行 / 講談社 / 667円(税別)

下巻:2009年 2月23日 第1刷発行 / 講談社 / 667円(税別)


どのお話にも “(ナス科ナス属の)茄子” が登場する、

そんな漫画の短編集


登場するキャラクターはお話ごとに異なってなくて、

キャラクターによってたびたび描かれる、そんな連作テイスト構成

日常風景的なのから、時代劇、SFもの、など、舞台設定に縦横


どのお話も、

説明の適当にそぎ落とされた、

状況に淡々と、刻々と進んでいくストーリータッチに、

小気味いいです


   *   *   *


茄子出てるとこに幾つか……


ほか、茄子の登場の仕方に、

長距離トラックの荷、江戸時代のご禁制ものとして、

それから、インドの地で木に育ってるとか、

お弁当用に作られたサラダや

中華料理屋さんのマーボ茄子とか、……


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上巻に収められてる「アンダルシアの夏(前後編)」と

下巻の一編「スーツケースの渡り鳥」は

アニメーション作品になってて、ご存じの方も


どちらも主人公に同じ1人のロードレーサーを軸としたお話

アニメ版2作品も、原作に沿ってそこに

オリジナル要素プラスの脚本に、人生の節、の切り取られた、

競技としてのそれだけじゃない“レース”に惹きつけられます


アニメ版の監督さんが

 “耳をすませば” や “ハウル” や “風立ちぬ” などの作画監督で

2作品ともジブリトーンにあるけど、制作はマッドハウス


そんなアニメ版の原作短編含めて「茄子」に宮﨑駿さんも絶賛


2003年に劇場公開された「茄子 アンダルシアの夏」

その予告編(YOUTUBEにあったのを)


「茄子 スーツケースの渡り鳥」は、OVA作品

どちらも良作でおすすめです / 「渡り鳥」に、観るといつもそう、

ペペとチョッチがカリオストロの城のルパンと次元に重なります。。。


「ZOKU-SHINGO COMPLETE BOX」……


2025年に巳の年、最初にご紹介した書籍に

楳図かずお先生の「へび女」でした


あのへび女の狂気で迫ってくる速度みたいに

あっという間ってわけではなかったけど、

それ相応に、の1年でした


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「ZOKU-SHINGO  COMPLETE  BOX」

  ・小さなロボット  シンゴ美術館
  ・わたしは真悟 扉絵全集

 BOX入り2冊セット


2025年 10月28日 初版第1刷発行 / 小学館 / 9900円(税込)


謳われてるとおり、最期の新作


   *   *   *


・小さなロボット  シンゴ美術館

 2022年に開催された「楳図かずお大美術展」で
 公開された新作、その着彩画と素描を収録


・わたしは真悟 扉絵全集

 連載時の扉絵を収録、未発表の原稿も


   *   *   *



だれかれいっさいをとりこにしてやまない、
BOXの裏側



小さなロボット  シンゴ美術館








わたしは真悟 扉絵全集







鑑賞できることに、無上の喜び

崇高


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2026年は午(うま)の年、そして、丙午


馬の歩くリズムに、なみあし、はやあし、かけあし、しゅうほ、

それぞれを状況に合わせてうまく応変に。。。


「宝島 1984年 11月号」……


雪が降りそうな、はたまた積もり始めた寒い冬の夜に、

そして、対の季節に

暑く盛る昼間の燦々も沈んで涼に透んだ夏の夜にも、

いつでも聴けるように



M2 BILL(アルバム「音楽図鑑 -2015 Edition-」/ 1984年盤アウトテイク)

透明度の高い冬の空気にすっと浸透するピアノ、教授のそれと、

冬至を迎えて近しくなる音楽とくれば山下達郎さん、そのコーラス


   *   *   *


名盤、坂本龍一さんの「音楽図鑑」

“完璧盤” そして “2015 Edition” からときを遡ること、

最初のそれは1984年10月24日発売でした。


その発売日はあとで知ったことなんですけど、

そんなあと追い情報をもとに古書店さんで買った、

アルバムの発売されるちょうどそのころの雑誌にこちら。


「宝島 1984年 11月号」

昭和59年 11月1日 発行 / JICC出版局 / 250円


アルバム発売に合わせたロング・インタビュー記事に、

聞き手は中沢新一さんで、ポストモダンのその先への思索……


   *   *   *


当時のカルチャー全般にその潮流が、

記事にグラビアやインタビュー、エッセイやレビューなど、

また、そこからだけじゃなくて誌面の隅々にある広告からも

ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっと感じられて、

ときが経てばヤケに劣化の濃くなる紙媒体なのもあって、

そこに込められてる熱量のいまだ衰えのなさに魅入ります。


   *   *   *


この11月号に「京都が新しい!」って特集あって、

そのときの、要チェック!なスポット・お店や人物などを

紹介してて、昔の京都へトリップって感じで愉しい。


お店の住所も載ってて、

今では全然別個のお店になってたり

住宅になってたり……


要チェック!な人物のお一人に、

まだお若かったころのひさうちみちお先生!


   *   *   *


ビジュアルに前面のぶんだけそこから雑誌の色味がうかがえる、

そんな誌面広告にちょっと



表紙めくってその裏に「音楽図鑑」on sale広告




ペンギン・カフェ オーケストラ、隣頁はいしかわじゅんさんのマンガ


イヌ INU!町田町蔵あらため町田康さん! 隣頁に山崎春美さん連載の散文




ルースターズ、隣頁はスージー甘金さんのマンガ


スターリン! そして戸川純さまの書籍広告




   *   *   *


「宝島(1984年もの)」を取り上げたので、

こちらにスルーってわけにはいかないですよね、

同じ80年代に発行されてた雑誌にみなさんご存じ

「ビックリハウス」

のちの機会にご紹介したいと思います。。。


「つくもごみ」……


「つくもごみ」

2025年 8月5日 初版発行 / 白泉社 / 1430円(税込み)


この作者におなじみの味わいがすてきな漫画の短編集。

デビューから10年の節目に、これまでと変わらない、

路上都市観察&考現学&サブカルテイスト。


   *   *   *


読後感に、

収められた短編の中から……


日本歩道橋株式会社(その詳細設定みたいなのなくて、

たぶん、歩道橋の導入検討先への営業&実際の設置、

アフターケア、など、と事業内容を想像してみたり)

そこに属してる主人公と一匹にいつものコンビが、

横断歩道のせいで利用されなくなった

一本の歩道橋を目にして、自社の未来を憂い

今一度歩道橋の魅力を再発信しようと試みる、


っていうのがあって、


その利用されなくなった歩道橋に対し、

上り下りのストレス緩和にベンチを備えた休憩スペースを増設、

そこでいっぷくする主人公が、回り道(歩道橋を利用)

したくなる動線をつくるのはどうかって発想し、


休憩スペースにキヨスク、自販機、公衆トイレを備えた

カフェ化へ拡大、

すると、立地に最高で土地代もゼロ、

テナント収入で工費もペイ、近隣住民の反応も上々、

その物珍しさも手伝って歩道橋上の複合商業施設として

話題にもなり、大型スーパーや図書館からの参入希望もあり、


って感じで展開していくお話なんですけど。


そのままいけば近い将来合理的な判断のもと

撤去となるはずだった一本の歩道橋が、そんなふうに

アレンジされて息を吹き返すの、魅力的です。


お話のモチーフとして登場する、歩道橋。

良いですよね、車道以外に鉄道線路をまたぐのなんかも。

階段を上(下)っていくのとか、なだらかな坂っぽいのとか、

螺旋を描いて上(下)っていくのとか、

それらの混合みたいなのとか、ほかにも。


目的の方向に道すがらあったなら、

そばに横断歩道見かけても利用する方です。

ちょっと高みに見晴らしを楽しみたくて。


なにかと直線的な(遠回り、回り道しない)動線に

なってしまいがちな世界だけど、

そう考えると、歩道橋って、

心持ちに余裕を計るバロメーター的存在とも。


利用すると、程度にどうあれ、気持ち上がります。


   *   *   *


収録された短編個々に関連するモチーフなどでにぎやかなカバー


   *   *   *


日本歩道橋株式会社のお話にもう一編あって、


歩道橋の上り下りの動線が横断歩道と比べてマイナス要素

(移動に面倒)であると眺めた主人公が、

「つまりマイナス(上り)× マイナス(下り)で

プラスになる筈!」ってそんな計算式を立てて、

マイナスが大きければそのぶんプラスも大きくなるって考えから、

歩道橋をめっちゃ高くして(10階建てのビルくらい)、そこに

「見えてくるものがある筈なのだ」と、

長い長い階段に息を切らしててっぺんまで上ってみたら……


っていうのが。


歩道橋を高くしたことですごくよくなった眺望、

その代わり、段数にものすごく増えた階段。

一段いちだん丁寧に描かれてる縦長のコマに感嘆。


そんな歩道橋が現実にあったなら上ってみたい。

展望タワーとか観覧車のてっぺんとかビルの屋上とか

ほかにも見晴らしいい場所ってあるけど、

“高い歩道橋” ってところが大事、

ならではの味わい。


前にご紹介の「趣都」そこで扱われてるテーマの一つに

“階段” そのお話と根底で通じてるっておぼえに、

階段にも色々あって構わない! 階段に自由を!

そんなシュプレヒコールの聞こえてきそうな、愉しさ。


   *   *   *


ほかの短編も、

めっちゃ高い歩道橋が普通に存在してるそんな

いつもの世界観に、そこで暮らしてる主人公の日常風景や

妙ちくりんな事象のあれこれに、愉しい。


「BOREDOMS(ボアダムス)」の演奏に……


いつでも視聴できるように

ライブ映像に少し


   *   *   *


1993
(これ、エンディングクレジットに“関西テレビ”ってあるから、
 テレビで放映されたもの?なんやろか……)


2005


2012


   *   *   *


前回のブログ更新に補足みたいなの兼ねて、その感に


「BOREDOMS(ボアダムス)」

1986年にデビュー、初期はその前にEYEがやってたバンドに

「🔗 HANATARASH (ハナタラシ)」の

ハードコアパンクその血脈見られるノイズに叫びに、

そこから年月の経過に、オルタナティブに強度の増してって、

なかんずく、貼りつけた動画(ゼロ年代 ~ の)をたとえに、

ライブのそれでは民族的信仰的とも映えて見え、

音響装置に楽器を手足にあらゆる生命の内なるを轟かせてるような、

聴いてると深い入神状態の引き起こされるような、

精神性を広遠にさせるそんなサウンド


現代美術家が描いた漫画 その3「ドンケデリコ」……


「ドンケデリコ」

1996年 9月30日 初版第1刷発行 / 作品社 / 1300円(税込み)


お一方に言わずと知れた現代美術家、そしてもうお一方に

1980年代に「Hanatarash(ハナタラシ)」からの

「BOREDOMS(ボアダムス)」さらに別名義の

バンドユニット&DJでひときわのミュージシャン、

そんなお二方がそれぞれ描いたものをFAXで送り合い

そうコラージュによって生まれた漫画


ドンケデリコ、

その言葉の意味に、この本にはこう説明あって、

「南米においてLSDを服用した際、どんくさくなる人の

精神性を表す」と


   *   *   *









幻覚剤で酩酊し呂律のまわってない、

そんなドンケデリコにそのとおりってヴィジョン

言葉とイメージの純粋性に交互の応酬、

邪念のない感情その流露っていえる、ページに次ぐページ


FAXの送受信にサイズが限られてると思うんですけど、

もしそのサイズがなかったなら……

ドキドキワクワクドキワクが止まらない


   *   *   *


書籍、というサイズにひとまず収まった、

壮大なお話のごく一部にも思える

「ドンケデリコ」


もし、仮に、万一、ページをめくる機会がありましたら、

お二人によるバンドユニット

「PUZZLE PUNKS(パズルパンクス)」

そのサウンドにミニマルでパンキッシュでコラージュなテイスト

それをBGMにしてみるとバッチリ


この本が出版された1996年リリースのアルバム


ココログ広場(@niftyゲーム)のアバター その1


10月31日といえば……


2年前のその日で終了を迎えた

ココログ広場(@niftyゲーム)に懐かしい


   *   *   *


< あのとき作ってたアバター >








新選組、お花飾り隊・隊長





貴公子イメージ
タレントの誰かに似せて作ったん






白虎隊
こんなふうでも銃の腕前は確かやし






アツアツ小籠包(でしたよね?)のせネェ
このあたまのせ欲しくて神経衰弱
頑張ったおぼえ

現代美術家が描いた漫画 その2「趣都」……


「趣都」

2025年 9月22日 第1刷発行 / 講談社 / 1980円(税込)


一言で、大好物。

ほんと楽し過ぎて、没入。

日頃しごとの忙しさにきぶんわる過ぎに、すごく癒し。


カバーを外した状態、その表と裏に、


“連載開始前スケッチ” がデザインされてます。


   *   *   *


都市(万人の日々の営み)を形成しその役割にあるもの・

意匠について、そのお話に大きくわけて三つの材に

“電柱” “日本橋・首都高” “階段” をピックアップ、

それぞれに見目だけでなく目には見えないデザイン性、

存在性を高尚に昇華させる、芸大の専門講義そのような

リズムにあって、ページをめくりめくりして見てるだけでも

それはそれはもううっとりな、作品。


動画に落とし込まれた「第一回」があったので。

(途中と終わりに漫画アプリの宣伝入ってます)



漫画なのですけど、表現形態にそうあるだけで、

だからそれは、一次的に、としておいて、味わうほどに

作者つまり画家山口さんのこれまで発表されてきた作品の

ありようと並行にある、っておぼえで、

その代表的な描出に緻密なコマなんて、魅入ります。


   *   *   *


これは個人的になんですけど書き留めておくと、

LIXIL出版(2021年で活動終了)から発行されてた

“🔗10+1” という書籍に、その主線だった

建築・都市工学にその論や批評に硬派な感だった内容を、

登場人物がやさしい砕きようでわかりみに導いてくれる、

そんな雰囲気にもあるかなって。


ともあれ、

普段見慣れた景観にあらためていとおしくなる、

そこへの関心、一通りではない捉え方をはぐくんでくれる、

手に取ってごらんあれ、とおすすめできる一冊。


現代美術家が描いた漫画 その1「ミュータント花子」……


「ミュータント花子」

1999年 8月15日 初版第1刷発行 / ABC出版 / 1200円+税


1997年私家版の、復刻版。

発行日に意図的なんでしょうね。


フランス版もあって、そちらはオールカラー。


裏表紙に……


以下に、あとがきからの抜粋。


……(「戦争画 RETURNS」について)

~そんな平和ボケの世代でも、平和ボケの代表として意識的に

過去の戦争を描けば、なにがしかの特殊な意義が生じるはずだと……


……(この漫画について)

~という目的の「戦争画 RETURNS」シリーズに、是非とも

組み込むべきだと思いました。そこには<戦争にすっかり

リアリティーを失っている>という世代的なリアリティーが、

捩れた形で深く刻印されているように思えたからです……


   *   *   *


このお話に、ざっとするなら、

天皇陛下から、同士純一と力を合わせて悪魔の国

アメリカを倒すのだ、と命を受けた主人公・花子が、

マッカーサーや敵兵からの極ひど仕打ちを受ける展開が

あってあってあって、からの、やがてそのときを迎えて

ミュータント花子として生まれ変わり、

勅命を果たす、といったぐあい。


極ひど仕打ち(花子だけじゃなくてその姉や純一にも)

そこの描写・表現にR指定の度に過過過激激激っていえる、

それはもう会田さんの本能に欲望にめいっぱい。


そんなあたりに、ほかのウェブサイト(古書店など)で

こんな感じですよっていうの、見かけません。

シーンに同じようなページの紹介が多くって、

そうでしょうね。


会田さんの作品(に通底するところ)をご存じの方なら

ほかのページに、あとがきにもあるその深く刻印されてる

捩れた形にどんなふうか想像に容易のことと……


生(命)、性、戦争、を材として、捩れに突き抜けてる

そんな表現に、絵の感じや描いているものなど目にしてると、

ふと、似てる感じあるかも、って、漫画家・根本敬さんの作品を、

そのアクの強さや猥雑さ、グロテスクさを思い出したり。


根本敬さんといえば、その方の有名な言葉に

「でも、やるんだよ!」があって、意味合いに、

自分の未来にどうなったとしてもなすべきことにひたむきとする、

なのですけど、それをこの漫画にもおぼえる、

そんな一冊に、猛烈って印象。


「京都カーストは本当に存在するのか」……


買ってから随分と日が経ちましたけど、

ようやく、


「京都カーストは本当に存在するのか」

2025年 7月4日 第1版 / 

発行所:サンケイデザイン株式会社 / 1200円(税込み)


京都の本屋さんに大手「大垣書店」が “取次を控える” と、

つまり、店頭に並べない、そう意味するコメントが

公にあったのを知り、どんな内容なのかなと、

著者に編集部の設けてる購入サイトから注文、


   /   /   /


本の構成にざっくりと、

最初に各行政区を擬人化したキャラクターの紹介、

それから序文ふうがあって、

「人口、面積、地価、など」それらデータを踏まえた

京都市や各行政区の俯瞰(府については僅少)、

そして、行政区一つひとつについてその区と

なにかしらの縁があるライターらの私見に11区分、

最後にむすび、


   ○   ○   ○


以下に読後感、


   *


もともと「禁断の京都カースト」というタイトルだったようで、

バッシング、炎上、そのほかの考慮もあって

おそらく現在のタイトルに変更されたものと

(それでも地元大手書店が取次を控えたわけですけど)、


むすびのところに、

「社会的包摂性の高い街にしてゆきたい」

:あらゆる人がその立場などに関係なく社会から

 排除されず平穏に平和に生きられる社会を目指す考え方)

そのことを、このタイトルを反語的に使い問いかけたかったと

あるのですけど、であれば、

各行政区について語る11人の私見では足りないような、


私見にはどうしても偏りが出てしまうから、

それにタイトルの強さから“我が区自慢”として

いやらしく見えてしまうような作用も感じられて、


もし私見を大切にするなら、それに

「社会的包摂性の高い街にしてゆきたい」としてるなら、

このタイトルが世にまかりとおるくらい、つまり

社会的包摂性を問いかけてることに広く浸透するよう

続巻を出していくことが、タイトルを反語的に

使ってる意味からも、大事、って、

そんな思いがして、


ただ本の帯にもあるように、

「京都愛に満ちた一冊!」と謳い

各行政区の擬人化キャラクターを飾ってる、

そんなわかりやすさを表紙の面に押し出してるところに、

この本が「娯楽本」なのは間違いなさそうで、


一通り読んでみて、

京都市そして市内行政区の成り立ちについて、また

京都検定クラスのあまり人に知られていないような

区の行事など知ることがあったりもして、


そういった、まだ知られていないようなことは

私見レベルでまだあるはず、だから

これ一冊で終わりとせず色んな方に語ってもらえると、

本当に存在するのか、そこのところに

あらゆる立場の人が包摂されていくように思うのですけど、


   ○   ○   ○


書籍の販売チャネルに今はあの手この手と考えられるから、

書店に取次の控えがあっても、こうして入手できてる、


取次を控える、そんな今回の状況に、

全国にあまたの書店が、新書に古本、書籍のジャンル、など、

取り扱う商品に関係なく、

単に売るためだけの箱ものでないことを

考えさせる機会でもあったように思う、


真昼にまだ暑さを感じるここちに……


30度を下回るようになってきたけど、

まだ夏を感じられる、そんな気分、


   *   *   *


「冨田ラボ / 夏の亡霊 feat. KIRINJI」(2023)



「香りと影 feat. キリンジ」(Tomita Lab Concert 2006)



「乳房の勾配 feat. キリンジ」(Tomita Lab Concert 2006)



   *   *   *


1998年発売のコンピレーションアルバムにその中の

一曲だった「乳房の勾配」、メロディーいいですよね、

歌詞はとってもあれですけど……


今年の下鴨納涼古本まつり。「十一人の少年」「文藝評論」……


8月のお盆期間、京都・下鴨神社の糺の森で行われた

「第38回・下鴨納涼古本まつり」(8/11~8/16)

その私的記録。


   /   /   /


初日は雨で中止、それ以降最終日まで連日の開催。


一日だけだったのですけど予定を組んで行ってきました。

ほかの日もそうだったようで、ほんと人でいっぱい。

外国からの観光客に多くなりましたね。


古本もしくは古書との出会いに、はたまた “まつり”

その響きに引き寄せられて、お目当てにあるなし関係なく、

熱心に、黙々と、楽しく和やかに、

そう人それぞれになにかしら探し求める姿にいつまでも尊い、

そんな糺の森に書籍の森羅、万有の中をゆっくり巡りました。


そういえば、どこの古本屋さんだったかな、

かなり高齢とおぼしき老男のお客が、その

SF特撮映画の専門雑誌を熱心に立ち読みされていた姿が

記憶に残ってて……

愛好するものに迷いのない、逞しい印象でした。


   /   /   /


古本まつりで買った本に……


「十一人の少年」

1983年8月10日発行 / 白水社 / 定価980円


表紙、ページにヤケやシミがあるけど、

読むのに問題ありません。その分だけ安価でした。

コンディションよければ定価の十倍以上の値をつける

古本屋さんもあるくらいだから、入手にそれだけで嬉しい。


「十一人の少年」は、劇作家に北村想さんの岸田賞作品で、

ミヒャエル・エンデ「モモ」に着想を得た戯曲。

「モモ」に “時間” それではなくて “想像力” が奪われ

そして取り戻すそんなお話。この戯曲の登場人物に

(少女)の名前が「スモモ」ってそれだけでもうなんだか

惹きつけられてしまう。続編もあって、

読まなきゃって思ってたので、積ん読にならないようにしないと。


もう一冊に、


「文藝評論」

1949年 6月10日 再版発行 / 日産書房 / 定価250円


函はなくて、本のみ。

発行から76年も経ってるわけだし、損傷、ヤケやシミに

それはもう見ての通り、なのでとっても安価でした。

丁寧な扱いを心がけたなら、読むのに支障ありません。

続巻があるのですけど、それは探し切れず……。


小林秀雄さんは、戦前戦後に活躍された文芸評論家。

その評論は理の壁に高くて厚いっておぼえにあるけど、

随想そういった文章には洒脱な纏いが感じられて、

わたしは好みです。旧字体の文章に、新字体ばかり

触れてる毎日だから、たまには楽しい。

横光利一(の「機械」)についての篇があるので、

「機械」を再読し、読んでみようと思います。


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これは、あとで調べてわかったこと。


買った「文藝評論」、実はそれが「十一人の少年」と

同じ出版社 “白水社(今年で創業110周年)” から

発行されてたのが年月を経て別の出版社 “日産書房” に

引き継がれ再発されたもの。


手もとにやってきた二冊にそんな繋がりがあったなんて、

ちょっと運命めいた感に、嬉しかった。


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次は秋、百万遍知恩寺境内での古本まつり。

元気に足を運べますように。


そのとき夏を思い出せるように……


今年も巡ってくる寒い季節への備えに。


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京都、8月のお盆期間。最高気温35、36度……


賀茂御祖神社(下鴨神社)


古本屋さん古書店さんの出張即売テントにずらり(見えてる
範囲から更に先の方までずっと)並んでる、糺の森に
“下鴨納涼古本まつり”


飛び石あたりにいつもながら賑わってた、鴨川デルタの眺め


「山と食欲と私」20巻……